◆第15回アイビスサマーダッシュ・G3(2日・直線芝1000メートル、新潟競馬場、良)
サマースプリントシリーズ第3戦の第15回アイビスサマーダッシュ・G3は2日、新潟競馬場の直線芝1000メートルで行われ、1番人気の4歳牝馬ベルカントがレース中盤で外ラチ沿いを抜け出し、2馬身差の完勝。昨年の報知杯フィリーズレビュー以来、1年5か月ぶりの重賞3勝目を挙げた。騎乗していたMデムーロは先週の中京記念に続く2週連続重賞Vで、サマージョッキーズシリーズでトップに立った。
完勝だった。外から2頭目の13番枠から好スタートを決めたベルカントは馬なりのまま、外ラチ沿いの“千直”のベストポジションをキープした。楽な手応えのまま先行集団を進み、残り400メートルを切って、Mデムーロが追い出すと、一気に後続との差を広げた。「(角田)調教師、以前コンビを組んでいた武豊さんからも『この馬はいいスタートで、自分のペースで行けば楽だよ』と聞いていた。その通りだったし、勝ててとってもうれしい」。2馬身という短距離戦では決定的な差をつけ、パートナーを復活劇へ見事にエスコートした。
1日が新潟競馬初参戦で、日本では初めての直線競馬だった。「ストレートのレースはすごく好きだけど、日本は数が少ない。だからすごく楽しみだった」。いきなり結果を出し、これで中京記念(スマートオリオン)に続く2週連続重賞V。早くもサマージョッキーズシリーズのポイント争いで首位に立った。
ベルカントにとっても待望の白星だ。「前走(CBC賞)で取り消しがあったりしたので、ホッとしています。(直線競馬に)適性があったにしても、これだけ差をつけて勝てるとは。3歳時に重賞で活躍していた時の力が戻ってきたのでは」。2歳時のファンタジーS、3歳時の報知杯フィリーズレビューに続く3年連続重賞制覇に、角田調教師は胸をなでおろした。
オーナーの前田幸治氏は「サマー王者を狙いますよ」と高らかに宣言。次は北九州記念(23日、小倉)になるが、「夏は牝馬」と「夏もデムーロ」。最強コンビが、暑い8月をさらに熱くする。(西山 智昭)
◆ベルカント 父サクラバクシンオー、母セレブラール(父ボストンハーバー)。栗東・角田晃一厩舎所属の牝4歳。北海道新ひだか町・土居忠吉氏の生産。通算13戦4勝。総収得賞金は1億5087万4000円。主な勝ち鞍は13年ファンタジーS、14年報知杯フィリーズレビュー。馬主は前田幸治氏。
先週はWIN5対象レース
2戦2勝だったデムーロ(過去1年間)
7月31日まで
8-3-2-22/35(22%-37%)
30回以上騎乗している騎手の中で勝率22%は圧倒的トップ
1位 Mデムーロ
2位 岩田 18%
3位 武豊 14%
4位 川田 14%
5位 福永 14%
6位 戸崎 13%
7位 蛯名 11%
8位 ルメール 12%
9位 柴田善臣 11%
10位 丹内 11%
11位 横山典弘 10%
5番人気以降で勝利
15年 名古屋城 リベルタス
15年 中京記念 スマートオリオン
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