函館記念予想|あらゆる角度からのまとめ
函館記念関連ニュース、レッドレイヴンまとめ
函館の夏を飾るハンデ重賞「第51回函館記念」(サマー2000シリーズ第2戦)の木曜追いが16日、函館競馬場で行われた。巴賞2着から中1週で挑むレッドレイヴンは、函館Wコースで併せ馬&馬なりで余力たっぷりの動き。鞍上・柴山も「いい感じ」と出来に太鼓判。デビューVを飾った思い出の函館で、悲願の重賞初Vの期待が膨らむ。
順風満帆。体調がいいからこそ、レッドレイヴンは静に徹した。前走・巴賞(2着)同様、函館Wコースで最終追い。道中3馬身前を走るホーカーテンペスト(6歳オープン)に内から並び掛け、5F73秒8~1F13秒4(馬なり)。騎乗した柴山は手綱を押さえたまま。ゴールでは外ホーカーが前に半馬身出ていたが、手応えは余裕があった。柴山は「凄くいい感じ。普段から平均的に乗り込んでいるし、中1週なので時計よりも状態重視。追い掛けて並ぶ。イメージ通り」と穏やかに切り出した。
函館は2歳時に新馬V(芝1800メートル)を飾った思い出の地。昨夏の巴賞(5着)は結果を出せなかったが今年は2着。マイネルミラノに逃げ切られたが、休み明けでも実力は示した。津曲助手は「巴賞は結果的に勝ち馬の流れになってしまったが、少頭数でも外枠(8番枠)は響いた。放牧先から直接函館入りの前走に比べ、今回は調整しやすかった。前走後はすぐ乗り込めたし、馬に活気がある」と前走内容を評価した上で状態面にも太鼓判だ。
G3東京スポーツ杯2歳Sでは2着に入り、ダービー(12着)に駒を進めた逸材。古馬になって、オープン特別2勝。いつ重賞を勝っても、おかしくない実力派だ。同助手は「前走よりも負担重量(56キロ)が1キロ軽くなるのは魅力。2000メートルでも結果を出している馬。小倉大賞典(8着=重馬場)のように極端に悪化してしまうと厳しいが、多少の道悪はこなせる」と期待を込めている。
本州の猛暑とは無縁の好相性の函館。迷走する台風11号の直撃さえ避けられれば、悲願の重賞初Vの舞台は整っている。柴山は「巴賞組以外にも強い馬は出てくるけど自分のリズムで運び、脚を生かせれば…。狙ってます」と自身区切りのJRA重賞10勝目を見据えた。